コンプライアンス

本日は【社】山形建設業協会青年部連絡協議会主催
【談合問題とコンプライアンス
講師:桐蔭横浜大学コンプライヤンス研究センター
郷原 信郎氏
に行ってきました。長文です。
まず、コンプライアンス【略してコンプ】を法令順守と約すのがおかしいということでした。コンプは「組織に向けられた社会的要請に応えて、しなやかに鋭敏に反応し、目的を実現していくこと」なのだそうです。そもそも、法律は社会的要請を達成するための手段であります。
例えば、個人情報保護法において、JR福知山線事故で被災者の生存確認を病院に家族が連絡しても、担当者は個人情報保護を盾に教えてくれませんでした。これに対し、内閣府は個人教法保護法何条何項においての特例を理解していれば情報開示も出来るはず、担当者の勉強不足が悪いと言ったそうです。
もう一例ですが、パロマの事故において、1986年警視庁は検視の結果を心不全と報告していたそうです。当時オウムサリン事件で忙しく、充分な捜査ができていなかったそうです。また、所轄官庁の経産省も、都市ガス、プロパンガス、エネルギーとしてのガス使用の安全、製品の安全それぞれが担当課の違いで原因追及が出来なかったようです。全部パロマが悪いことにしてしまったようです。
社会的要請に対応して作られた法律が、法律だけ一人歩きしてしまうことに対して危機感を感じます。

とのことでした。昨日は教育基本法の採決がなされたようですが社会の快適性を充足するための法律だあって欲しいと思います。